花より紅い 

2017, 11. 25 (Sat) 15:44

img_0_20171123174011f73.gif🍂季節が見える二十四節気・七十二候
二十四節気
小雪
(しょうせつ)11月22日
街の雨は山では雪
遠望する国境の山は真っ白❄
浅雪
七十二候

虹蔵不見(にじかくれてみえず) 11月22日
虹が見えなくなる
陽の光が弱まり、空気が乾燥し、あまり
「虹」を見かけなくなる。
言われてみれば冬に虹は縁遠いですね!
対置は春の清明の末候「虹始見
(にじはじめてあらわる)
「蔵」は潜むという意。
朔風払葉
(きたかぜこのはをはらう)
11月27日
北風が木の葉を吹き払う
街路樹も日1日と葉を落とし、寂しく感じるこの頃。
「朔風」は北の風、木枯らしの意。
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※今は非公開にしている旧垢ブログの記事の書き直しです。
井波律子著中国名言集一日一言(岩波書店)
十一月中の名言から
 
『霜葉は二月の花より紅なり』


晩唐の杜牧の漢詩「山行」中の
色彩感覚に富んだ警句(極め付けの名句)として有名です。
季節は晩秋🍁から初冬⛄へ
郷土のマザーマウンテンにドライブする時には、
この詩のような風景に出会うのでことさら私には印象的です。

170320 09;11;58 絵画【水墨画】 - 詳細表示 - さんぼうやまのブ 071 
 山行
    杜牧
遠上寒山石径斜
白雲生処有人家
停車坐愛楓林晩
霜葉紅於二月花


(書き下し文)

遠く寒山に上れば 石径斜めなり
白雲生ずる処 人家有り
車を停めて 坐(そぞろ)に愛す 楓林(ふうりん)の晩

霜葉は二月の花より紅なり 
    
(現代語訳)
遠くの寒々とした山に登ると、
石の混じった小道が斜めに続いている
霧のような雲がかかるこんな高所でも民家がある
夕暮れの楓林の景色に心を打たれ車を止めたが、

霜にうたれて赤くなった紅葉は、
二月に咲く桃の花よりもずっと赤い


※「二月」は今の暦と違い「仲春」、春のさかりを意味します。
一月、二月、三月を春とし、それぞれ「孟春」、「仲春」、「季春」といい、
あわせて三春といいます。
 
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この詩にまつわる逸話があります。
   
杜牧は若いころ湖州ですばらしい美少女をみつけ、
十年後にかならずこの地の長官になってくるから待っているように、
十年が過ぎたら嫁に行ってもよいと約束して別れた。

杜牧が湖州の長官となって赴任したのは十四年後のことで、
少女はすでに結婚してこども二人をもうけていた。

杜牧は呼び出して、どうして待ってくれなかったとなじったが、
十年はお待ちしましたが、おいでにならないので結婚しました
と言われて返すことばもなく、詩を与えて帰らせた。


いい話で好きなのですが、何となく切ない

杜牧については4月11日の記事「杜秋娘の想い」でも少し書いています。
出典:漢詩の名句・名吟 村上哲美 講談社


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秋思 

2017, 10. 18 (Wed) 00:08



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まだ10月なのに12月並みという冷たい雨が続き風邪気味です。
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by djandyw.com

好きな漢詩から物想う秋にふさわしい唐詩を。
初秋の叙情に人生の秋を重ねています。
第四句「昨日の少年 今は白頭」が名句です!

「秋思」  許渾
(きょこん)【晩唐】 

【漢詩】          
琪樹西風枕簟秋   

楚雲湘水憶同遊   

高歌一曲掩明鏡   

昨日少年今白頭   


【書き下し文】
琪樹(きじゅ)の西風 枕簟(ちんてん)の秋

楚雲(そうん)湘水(しょうすい) 同遊を憶(おも)
高歌一曲 明鏡を掩(おお)
昨日の少年 今は白頭
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【現代語訳】
庭の美しい木が西から吹く秋風に揺れ、
夏の風物である枕や簟
(たかむしろ)も、
うすら寒く感じられる季節になった。
楚の国の湘江の女神の様に美しい女性たちと、
昔遊んだことを思い出す。
気分が高揚して朗らかに一曲、
しかし鏡は見ないでおく。
何故なら、つい昨日の様な若き日々だが、
今では白髪頭だから。

出典:「漢詩を読む③」 宇野直人・江原正士 平凡社
 
👇フラッシュ動画:パソコン上で動作します


誰でもいつまでも若くありたい、年はとりたくないと思いますよね。
でも1931年生まれの作家曽野綾子さんは
高齢でもNGO活動をされ、自身をこう言っています。
「振り返ってみると60歳から80歳に
 かけてが最もいい時期だった気がします。
 現代では80歳が還暦なのかもしれません。」
勿論健康であることが必要ですけど。
出典:ことば薬 主婦の友 

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🍁思いがけない出遇い🍂 

2017, 10. 14 (Sat) 17:51

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八方美人 是か非か? 

2017, 09. 07 (Thu) 00:03


季節が見える二十四節気・七十二候
【二十四節気】 白露 9月7日
朝夕少し涼しくなり、草木の葉に白い露が宿るようになる。
まだ気温の高い日もあるが、秋がゆっくりと近づいたと感じられる。
草むらでは虫の音が涼しさを一層濃くしている。

【七十二候】 草露白(くさのつゆしろし) 9月7日
草の葉に白い露が宿る 
 


現実は秋雨前線の影響で昨日も今日も明日も雨模様🌂
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8月31日の記事「二兎を追う者は」の続きです。

私のゴルフ、太極拳、テニスetc
『顔氏家訓』の「下手の横好き」を戒める言葉が胸に重い!


中国古典の『顔氏家訓』という書の中にも、
「八方美人」「下手の横好き」を戒める言葉があります(>_<)


『顔氏家訓』(がんしかくん)
中国北斉の顔之推(がんしすい)が著した家訓
子々孫々に対する訓戒の書


『抜粋』
第十二章専心論 158 下手の横好き

「多言するなかれ、多言すれば多敗す。
 多事なるなかれ、多事なれば患い多し」

【大意】
「おしゃべりするな、口は禍のもと。
 余計なことするな、生兵法は大怪我のもと」

実感!この言葉のとおりですね!

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ムササビの画像が無くて(^_^;)
ムササビさん、あそこまで空中散歩お願いしま~す!


「多くを為して善少なきは一を執(と)るに如かず
 鼫鼠(せきそ)は五能あるも伎術(ぎじゅつ)を成さず」

【大意】
「いろいろなことができる器用貧乏よりも、
 ひとつのことをしっかりとできるほうがよい。
 五能のムササビ下手の横好き」

蔡邕の「勧学篇」に
「ムササビは、飛べるが屋根を越えられず、
 登れるが木を極められず、
 泳げるが谷を渡れず、
 穴を掘れるが身を覆えず
 走れるが人に先んずることができないのだ。」


参考:世説新語・顔氏家訓 中国古典文学大系 平凡社

以前ムササビを見たことあるけど、
獣なのに飛膜で木から木へ100m以上滑空するの。 

たとえ陸・空・水の達人でなくても、ムササビさんの万能なのは凄~い!



ムササビの転載可能な画像を探していたら「高尾山のムササビ」がヒット!
高尾山は行ってみたいけど、まだ行けてないけど、
ムササビ観察の本場だったのですね。
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やっぱり猫が好き
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算数の宿題ガンバ!
4×4は答えが違うでしょう!

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二兎を追う者は 

2017, 08. 31 (Thu) 08:25

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八月ももう終わり
天候不順だった今年の夏ですが、
「残暑お見舞い」の挨拶も八月末まで!
高い空にうろこ雲 もう空も雲も秋の気配
明日からは九月「長月」 夜がだんだんと長くなる月の意
日の出が遅くなり、日没が早くなって寂しく感じます。
9月1日は二百十日 合わせるようにまた台風が!

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一日一言(中国名言)今日の日の頁をめくると 

「右手に円を描き、左手に方を描かば、
 両つながら成る能わず」 【韓非子】

(意味)
「右手で円を描き、左手で四角を描こうとすれば、
 両方共うまくできない」
「二兎を追う者は一兎をも得ず」と同じ意。

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同時に二つのことをやろうと欲張ると
両方とも中途半端になってしまうので、
一つに的をしぼり集中する事が肝要と。


参考:中国名言集 井波律子 岩波書店 

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我が身を振り返ればそうなんですよね。
人生は限られているから色々やってみたいし、知りたいし。
でも色々やると一つ一つにかける時間が不十分となって。
趣味の太極拳、ゴルフ etc みんな中途半端!

振り返れば意図したわけではないけど、「お茶」はもっと酷かった。
最初がサークルで「石州流」を
次に友人に誘われて「表千家」の師範の元へ通い
その後またサークルで「江戸千家」
今は学校のサークルで「大日本茶道学会」と師範がくるくる変わって。
そしてこの半年はあまり稽古に行けてないし・・・

もっとも上達より、たしなみとして作法を身に着けていて、
美味しいお茶・お菓子を味わえて、

「侘び寂び」の非日常の空間に身を置ければそれで十分なのだけど。

 

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やっぱり猫が好き
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清少納言ではないけれど、「蚊」はホントに嫌!!!
庭仕事をすると待っていたかのように食われるの!!!
蚊だけは寒くなって早くいなくなって欲しい!!!

枕草子第26段 にくきもの(抄)

(現代語訳)
眠たいと思って横になっている時に、
蚊がか細い声で心細そうにブーンと名乗って、
顔の辺りに飛び回るの。
羽風までも蚊の身の丈にあった大きさの音であることも、
ほんとに嫌。

参考:枕草子 新編日本古典文学全集 小学館 他


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一葉知秋 

2017, 08. 13 (Sun) 07:56

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残暑お見舞い

ひまわりの花が太陽に向かってグンと咲き誇っています。
猛暑も今が峠かと、どうぞご自愛くださいませ。  
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とは言っても、私の所はまともに晴れたのは台風一過後の1日だけ。
その前も後も8月は秋霖みたいな不順な天気がずっと続いています_(._.)_
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昨夜は私の街の花火大会
季節柄よく雷雨に降られるのですが、今年は大丈夫でした。 
夕に花火見学に行く浴衣姿の女性を見かけましたが、
とても情緒ある情景でした。
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季節が見える七十二候
 7日【涼風至】すずかぜいたる 
12日【寒蝉鳴く】ひぐらしなく 

ゴルフ場ではトンボが気持ちよさそうにスイスイと群舞
夕方ヒグラシのカナカナという鳴き声に覚える一抹の寂寥
風のそよぎ、空と雲の形にも秋の香りが
立秋を過ぎ少しずつ季節は夏から秋へ 


立秋にふさわしいお気に入りの言葉
『一葉(いちよう)落ちて天下の秋を知る』

青桐の葉は他の木より早く落葉するところから、
それを見て秋が来たことを知るように、
小さな前触れによって、後に来る大事を予知することができる。


前漢の「淮南子(えなんじ)」説山訓に

【原文読み下し文】
一臠の肉を嘗(な)めて 一鑊の味を知り、
羽と炭とを懸けて 燥濕の気を知る。
小を以て大を明らかにするなり。
一葉の落つるを見て 歳の将に暮れなんとするを知り、
瓶中の冰を睹て 天下の寒きを知る。
近きを以て遠きを論ずるなり。


【口訳】

梧桐(あおぎり)の葉が一枚落ちるのを見れば、
年の瀬が迫ったことがわかり、
瓶の中の水が凍っていたら、
世の中全体が寒くなったことを知ることができる。
身近なもので普遍的な現象を推察することができる。


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もう一つ最初の
「鍋の肉の味をみようとする場合、
鍋の中の肉を全部食べなくても、
その中の一切れを食べれば、
鍋の中の肉全部の味を知ることができる。」

を読んで思い浮かぶ西洋の小話があります。

(要約)
ある作家が自作原稿を出版社に送った。
後日編集長から「つまらない」と返却されてきた。
作家は怒って編集長に手紙を出した。
「原稿の50pと51pを糊付けしたがそのままだった。
あなたは全部読んでないのに、どうしてそう言うのか?」と。
折り返し編集長から返事が来た。
「私は毎日リンゴを食べるが、全部食べなくても腐っているのはわかる」と。

戒め、寓話の類は古今東西を問わないようで。

参考:淮南子(下) 楠山春樹 明治書院
   淮南子・説苑(抄) 平凡社


「桐一葉」の句
我宿の淋しさおもへ桐一葉      松尾芭蕉
桐一葉日当たりながら落ちにけり   高浜虚子


『淮南子』には、人がどのように生きるのか、
生きるべき道としての修身が説明されています。
有名な「人間万事、塞翁が馬」も「人間訓」にあります。

「時間がないから勉強できないという者は、時間があっても勉強をしない。」
という耳に痛い言葉も(^^;)


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Summer Vacation 

2017, 07. 26 (Wed) 12:47

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戻り梅雨で曇一時強い雨の天気が続いています。
今朝も夜明け前の激しい雨に目を覚まされて眠いです。

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Summer Vacation
巷では夏休みの計画に花が咲いていることでしょう?!
それにしても日本の夏は蒸し暑くて不快(>_<)
以前ウエディングに出席するために旅したハワイは
貿易風が吹いて湿度も低く心地良くて♪
フラも参加してみました(^^;)


でも今は治療中なのでしばらく旅は見送り(T_T)
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代りに幾つかゴルフの誘いはあるのだけど。
稽古事は努力だけではダメで素質も必要なようで、
女子プロにずっと教わっているのになかなか上達しません(ノ_<)
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昨冬、主治医の言葉に気落ちし
病院内の生協ショップでもとめた星野富弘さんの詩画カレンダー
7月の言葉は

 夏の陽射し
 大地に染みて
 太陽の
 絞り染め

The summer sunshine dyes the ground.
The ground becomes like a cloth dyed
with patches of different colors.
 


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【今日の処世訓】
『菜根譚
(さいこんたん)は、処世訓の最高傑作のひとつ。
田中角栄、吉川英治、川上哲治らの座右の書
道徳が形骸化、政治家・官僚達の腐敗、
派閥争い、優れた人材が追い落とされ、
ずるがしこい人物がとりたてられた。
そんな生きづらい世相の中、
人生の辛酸をなめつくした明末の洪自誠によって書かれた。
現代の日本にも通じるものがあり、愛読書の一つです。
菜根譚には、逆境をのりきる知恵、真の幸福とは何か、
人との付き合い方、自分の器を磨く方法などが書かれています。

【風刺で幾つか】

「気性の激しい者は火にも似て、どんなものでも焼き尽くしてしまおうとする。
情の乏しい者は氷にも似て、どんなものでも正気を失わせてしまおうとする。
(中略)
こうした性格の持ち主が、世の為人の為の事業や福祉を進めると言っても、
それはまず無理というもの。」


「気候が温暖であれば万物は生育し、寒冷なれば枯死する。
人間についても同じこと。心の冷たい者は幸せに恵まれることが少ない。
末長く幸せに恵まれるのは心の温かい人だ。」

「徳望によって得た富貴名誉は野山に咲く花、自然に枝葉が生い茂る。
功績によって得た富貴名誉は鉢植えの花、他所に移されたり捨てられたりする。
権力によって得た富貴名誉は花瓶の花、根が無いからたちまちしぼんでしまう。」


一部引用:絵解き菜根譚108の処世訓 李兆良 雄山閣
一部引用:人生を豊かにする「菜根譚」の言葉 守屋洋 PHP


ゼミで「菜根譚は料理本ですか?」の仲間の質問が出た時には苦笑(>_<)
確かに「菜根」という文字だけど、
「人はよく菜根を咬みえば、すなわち百事をなすべし」という故事由来。
「堅い菜根をかみしめるように、苦しい境遇に耐えることができれば、
人は多くのことを成し遂げることができる」という意味。

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春を惜しむ 

2017, 05. 03 (Wed) 16:19

 

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『歳月人を待たず』
あっという間にもう5月

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皐月(さつき)
 田植えが盛んで、早苗を植える月の意
 「早苗
月」の略

🌸季節が見える二十四節気・七十二候
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立春から数えて八十八日目 5月2日は八十八夜でした

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「夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る🎶」
八十八夜に摘んだ新茶を飲むと長生きできるといわれています。
これから季節は夏に向かっていきます。

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【お茶の種類】
煎茶   一般的な緑茶
玉露   二十日間日光を遮断して摘まれた茶葉
かぶせ茶 一週間日光を遮断して摘まれた茶葉
くき茶  茶の茎を中心にしたお茶。香りが良い。
ほうじ茶 番茶や煎茶を強火で煎ったお茶
玄米茶  緑茶と煎った玄米を混ぜたお茶
番茶   育って堅くなった茶葉
抹茶   煎茶を粉末にしたお茶


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5月5日は「立夏」
暦の上では夏のはじまり
薫風に新緑きらめく、一年でもっと爽やかな季節
茶摘みの適期
農家は農作業に忙しくなります

出典:和ごよみで楽しむ四季暮らし Gakken

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長く厳しい冬の間心待ちしていた春も
もう行ってしまうのですね。
「夏を愛する人は 心強き人」
四季の歌のように人生の盛りの様な夏もいいですが、
「春を愛する人は 心清き人」
優しい春はやはり愛おしいです。

そんな行く春を惜しみ好きな唐詩と中国歌曲を🎶

薛濤
(せっとう)「春望詞 其一」
薛濤(768-831)は魚玄機(ぎょげんき)と共に唐代女流詩人の双璧で
繊細な情緒ある詩風が好きです。
もと良家の娘でしたが父親の死後貧窮して、17~18才頃妓女となりました。
幼い頃から詩才があり、店では名だたる
白居易・杜牧等と交流しました。
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【唐詩】
 春望詞 其一 
 
 花開不同賞
 花落不同悲
 欲問相思處
 花開花落時


【訳】
 春を望む 其の壱
   
 
花が咲く時あなたと一緒に楽しめまず
 花が散る時あなたと一緒に悲しめまず
 あなたと思いを共にできるところは
 どこにあるのでしょう
 それは花が開くときですか 
 花が散るときですか

参考:唐宋詩集 筑摩世界文学大系8 筑摩書房

 绿野仙踪 
Fairy footsteps in Greenland



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二泉映月 

2017, 04. 23 (Sun) 23:10

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桜(染井吉野)は散ってしまったけれど、
代わって花水木が街中に彩を添えています。
庭ではたいした手入れもしないのに、
芝桜・チューリップ・はなだいこん・躑躅・菫などが
忘れずに今年も咲きました。

春爛漫~花盛り
ペシミズムの私でも、花を愛でるといっとき心が休まります。

🎶春の小川は さらさら行くよ
川沿いの散歩道では、冬の間寒そうに泳いでいたカルガモちゃんも
今は気持ち良さそうです。
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『落花』の時期にふさわしいお気に入りの唐詩の言の葉があります。
初唐の劉希夷(りゅうきい)の「白頭を悲しむ翁に代わる」
年を重ねたせいか人生について想いがめぐります。
※長文の詩なので「漢詩」「読み下し文」は略し、
 「通釈」のみ追記に記します。


『年年歳歳 花相い似たり   
 歳歳年年 人同じからず』


【漢詩】      
古人無復洛城東        
今人還対落花風        
年年歳歳花相似        
歳歳年年人不同
 


【訳】
昔、洛陽城の桃の花を楽しんだ人達は既にこの世にいない。
今、我々が風に舞う落花を眺めている。

毎年美しい花は同じように咲くが、
この花を見る人々は毎年同じではありえない。


旧ブログのプロフにもした言の葉です。
語調の良さで有名な言葉です。
「昔、花を楽しんだ人たちは既に亡く、
今、私達が花が散る中を春風に吹かれている。」
再生を繰り返す自然と
歳月の経過と共に不可逆的に衰えてゆく人間存在との対比が秀悦

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そしてもう一つの言の葉
『洛陽の女児 顔色惜しむ』

【漢詩】
洛陽城東桃李花   
飛来飛去落誰家   
洛陽女児惜顔色   
行逢落花長嘆息
   

【訳】
洛陽城の東にある桃園の花びらが、
ひらひらと近くの家の屋根に落ちかかる。

いつまでも若さを保ちたいと願う洛陽の若い女性が、
花びらの落ちる情景を見てため息をついた。


今年花落顔色改   
明年花開復誰在   
巳見松柏摧為薪   
更聞桑田変成海 
  

今年花が落ちればそれだけ年をとり容貌も衰える。
来年花が咲いたとき誰が生きているだろうか。

歳月は速く過ぎる。見事な松柏が枯れて薪となり、
桑畑がいつしか海になることもある。



「洛陽の美少女は落花に出合いため息をつく。
 今年花が散ると共に容貌も衰え、
 来年花が咲いても誰が元気でいられようか。」

劉希夷の人生も壮絶です。
この詩を発表した翌年28歳で殺されてしまいます。
(この詩を発表前に聞いた宋之門(宮廷詩人)は、非常に気にいって詩を譲るよう頼んだが、劉希夷はこれを断った。怒った宋之問は下僕に彼を殺させたという説がある。(Wikipedia))
私も健康には自信があったのに発病し、
「一寸先は闇」 人のこの先はどうなるか、誰もわかりません。

そして二十三句に
宛轉蛾眉能幾時
須臾鶴髪亂如絲

「美女もあっという間に白髪になってしまう」とも。

落花に覚える無常感!


出典:中国名言集一日一言 井波律子 岩波書店


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お気に入りの中国歌曲 
【二泉映月】
太極拳クラブの48式の練習曲にしています。

「二泉映月」とは、
「二泉(無錫市の恵山の麓にある中国で二番目に美しいとされている湖の淵にある泉)に映る月」を表し、二胡曲の名曲中の名曲と言われます。
盲目の大道芸人阿炳(あーびん)が、
この名泉に映る月と、不遇な人生を思い出しながら作った曲であり、
聴く人を惹きつけ心を揺さぶる感動的な曲です。
阿炳も麻薬・自堕落な生活で31歳で失明すると言う壮絶な人生!
詳細は【悠々寛大】さんのブログで
 👉(リンク先)名曲はこうして生まれた



 
馬向華(マ・シアンホァ)
中国国立中央音楽学院講師
二胡コンクールで”常勝”
鋭い感覚と瀟洒(しょうしゃ)で優美、且つ爽やかな演奏スタイルで活躍


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春愁の少女 

2017, 04. 14 (Fri) 19:02

👇フラッシュ動画:パソコン上で動作します
心を癒す漢詩
 ※削除した旧ブログの記事を書き直しました

春愁の少女
移ろいの時
昨日まで無邪気に駆け回っていた少女も
ある日ふと愁いを秘めた乙女となります。

そんな漢詩
161229 23;38;44 ★アート「中国・古装美女」素材★ ( その他芸術 020 

 無題

       李商隠
八歳倫照鏡、長眉己能畫
十歳去踏青、芙蓉作裙衩
十二學弾筝、銀甲不曾卸
十四蔵六親、懸知猶未嫁
十五泣春風、背面鍬韆下



現代語訳】
 無 題
     李商隠(りしょういん)(晩唐)

私が八つの時でした。
母さんに隠れてそっと鏡に顔を写してみましたのは。
細く長く、眉がもうこんなに上手にひけるんですもの。

私が十の時でした。
春の摘み草に遠出して、摘んだ芙蓉でスカートを飾りました。

私が十二の時でした。
お筝を弾くのを習いました。
惜しくて、銀色に輝く琴づめが、一日中はずせませんでした。

そして十四、
家の中に閉じこもってばかりいるようになりました。
「あの娘はまだ貰い手がいないんだね」と、
世間で噂していると思って。

そしていま、春の風に吹かれては、
ブランコの下で人に見られぬように
後ろを向いて泣いています。
私は十五になりました。

出典:中国古典詩聚花・女性と恋愛 野口一雄 尚学図書

「踏青(とうせい)
古代中国では二十四節気の「清明」の日に
野に出て青い草を踏み春を楽しむ「踏青」という風習がありました。

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春風に誘われ、ただわけもなく涙があふれる少女。
知っているのは、そっと通り過ぎた春風だけ。

Now -
From winter to spring 
  time goes and the season changes.
The girl sheds new tears for each season.

冬から春へ
時は過ぎ 季節は変わる
少女は折々の涙を流す


少女の涙は詩人でなくても情感を覚えます。
それにしても前回記事の杜秋娘は十五歳で妾となり、
今回の少女は十四歳で「あの娘はまだ貰い手がいないんだね」
と世間の噂を気にしている。
短寿命時代だったとはいえ早熟過ぎ?

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お気に入りの中国古典歌曲 【春江花月夜】
太極拳の演武曲にしている一つです。
中国音楽を代表する不朽の名曲。
歌の意は
「たそがれ時、夕日の残照が川面や山林を神秘的な色彩に染める。
ふと船上から簫や鼓の樂が起こり、美女が歌いながら優雅に舞を始める。
透き通る歌声と幽玄な山水が渾然一体と溶け合い、人々は陶酔し時を忘れる。
やがて夜は更け、船頭達は声をかけあって櫓を漕ぎ、力強く船を岸へと返していった。」 
【アジアの薫風】プログラムから


動画中にあるもうひとつの 張若虚(初唐)「春江花月夜」の詩は、
「春」「江」「花」「月」の情景を詠い、
遠く離れた地の夫を想い慕う妻の心情を切なく詠う長文の名詩です。
私の名前もこの詩由来です。

春江潮水連海平 
春の長江の潮は遠い海までも続き
海上明月共潮生 
海上の明月は おりしも満ちてきた潮とともにのぼってきた
(以下略 詳細は下のリンク先HPへ)
中国を楽しく旅行する(術)



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