2017_08
13
(Sun)07:56

一葉知秋

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残暑お見舞い

ひまわりの花が太陽に向かってグンと咲き誇っています。
猛暑も今が峠かと、どうぞご自愛くださいませ。  
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とは言っても、私の所はまともに晴れたのは台風一過後の1日だけ。
その前も後も8月は秋霖みたいな不順な天気がずっと続いています_(._.)_
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昨夜は私の街の花火大会
季節柄よく雷雨に降られるのですが、今年は大丈夫でした。 
夕に花火見学に行く浴衣姿の女性を見かけましたが、
とても情緒ある情景でした。
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季節が見える七十二候
 7日【涼風至】すずかぜいたる 
12日【寒蝉鳴く】ひぐらしなく 

ゴルフ場ではトンボが気持ちよさそうにスイスイと群舞
夕方ヒグラシのカナカナという鳴き声に覚える一抹の寂寥
風のそよぎ、空と雲の形にも秋の香りが
立秋を過ぎ少しずつ季節は夏から秋へ 


立秋にふさわしいお気に入りの言葉
『一葉(いちよう)落ちて天下の秋を知る』

青桐の葉は他の木より早く落葉するところから、
それを見て秋が来たことを知るように、
小さな前触れによって、後に来る大事を予知することができる。


前漢の「淮南子(えなんじ)」説山訓に

【原文読み下し文】
一臠の肉を嘗(な)めて 一鑊の味を知り、
羽と炭とを懸けて 燥濕の気を知る。
小を以て大を明らかにするなり。
一葉の落つるを見て 歳の将に暮れなんとするを知り、
瓶中の冰を睹て 天下の寒きを知る。
近きを以て遠きを論ずるなり。


【口訳】

梧桐(あおぎり)の葉が一枚落ちるのを見れば、
年の瀬が迫ったことがわかり、
瓶の中の水が凍っていたら、
世の中全体が寒くなったことを知ることができる。
身近なもので普遍的な現象を推察することができる。


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もう一つ最初の
「鍋の肉の味をみようとする場合、
鍋の中の肉を全部食べなくても、
その中の一切れを食べれば、
鍋の中の肉全部の味を知ることができる。」

を読んで思い浮かぶ西洋の小話があります。

(要約)
ある作家が自作原稿を出版社に送った。
後日編集長から「つまらない」と返却されてきた。
作家は怒って編集長に手紙を出した。
「原稿の50pと51pを糊付けしたがそのままだった。
あなたは全部読んでないのに、どうしてそう言うのか?」と。
折り返し編集長から返事が来た。
「私は毎日リンゴを食べるが、全部食べなくても腐っているのはわかる」と。

戒め、寓話の類は古今東西を問わないようで。

参考:淮南子(下) 楠山春樹 明治書院
   淮南子・説苑(抄) 平凡社


「桐一葉」の句
我宿の淋しさおもへ桐一葉      松尾芭蕉
桐一葉日当たりながら落ちにけり   高浜虚子


『淮南子』には、人がどのように生きるのか、
生きるべき道としての修身が説明されています。
有名な「人間万事、塞翁が馬」も「人間訓」にあります。

「時間がないから勉強できないという者は、時間があっても勉強をしない。」
という耳に痛い言葉も(^^;)


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2017_07
26
(Wed)12:47

Summer Vacation

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戻り梅雨で曇一時強い雨の天気が続いています。
今朝も夜明け前の激しい雨に目を覚まされて眠いです。

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Summer Vacation
巷では夏休みの計画に花が咲いていることでしょう?!
それにしても日本の夏は蒸し暑くて不快(>_<)
以前ウエディングに出席するために旅したハワイは
貿易風が吹いて湿度も低く心地良くて♪
フラも参加してみました(^^;)


でも今は治療中なのでしばらく旅は見送り(T_T)
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代りに幾つかゴルフの誘いはあるのだけど。
稽古事は努力だけではダメで素質も必要なようで、
女子プロにずっと教わっているのになかなか上達しません(ノ_<)
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病院_TP_上_l[1]
昨冬、主治医の言葉に気落ちし
病院内の生協ショップでもとめた星野富弘さんの詩画カレンダー
7月の言葉は

 夏の陽射し
 大地に染みて
 太陽の
 絞り染め

The summer sunshine dyes the ground.
The ground becomes like a cloth dyed
with patches of different colors.
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【今日の処世訓】
『菜根譚
(さいこんたん)は、処世訓の最高傑作のひとつ。
田中角栄、吉川英治、川上哲治らの座右の書
道徳が形骸化、政治家・官僚達の腐敗、
派閥争い、優れた人材が追い落とされ、
ずるがしこい人物がとりたてられた。
そんな生きづらい世相の中、
人生の辛酸をなめつくした明末の洪自誠によって書かれた。
現代の日本にも通じるものがあり、愛読書の一つです。
菜根譚には、逆境をのりきる知恵、真の幸福とは何か、
人との付き合い方、自分の器を磨く方法などが書かれています。

【風刺で幾つか】

「気性の激しい者は火にも似て、どんなものでも焼き尽くしてしまおうとする。
情の乏しい者は氷にも似て、どんなものでも正気を失わせてしまおうとする。
(中略)
こうした性格の持ち主が、世の為人の為の事業や福祉を進めると言っても、
それはまず無理というもの。」


「気候が温暖であれば万物は生育し、寒冷なれば枯死する。
人間についても同じこと。心の冷たい者は幸せに恵まれることが少ない。
末長く幸せに恵まれるのは心の温かい人だ。」

「徳望によって得た富貴名誉は野山に咲く花、自然に枝葉が生い茂る。
功績によって得た富貴名誉は鉢植えの花、他所に移されたり捨てられたりする。
権力によって得た富貴名誉は花瓶の花、根が無いからたちまちしぼんでしまう。」


一部引用:絵解き菜根譚108の処世訓 李兆良 雄山閣
一部引用:人生を豊かにする「菜根譚」の言葉 守屋洋 PHP


ゼミで「菜根譚は料理本ですか?」の仲間の質問が出た時には苦笑(>_<)
確かに「菜根」という文字だけど、
「人はよく菜根を咬みえば、すなわち百事をなすべし」という故事由来。
「堅い菜根をかみしめるように、苦しい境遇に耐えることができれば、
人は多くのことを成し遂げることができる」という意味。

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2017_05
03
(Wed)16:19

春を惜しむ

 

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『歳月人を待たず』
あっという間にもう5月

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皐月(さつき)
 田植えが盛んで、早苗を植える月の意
 「早苗
月」の略

🌸季節が見える二十四節気・七十二候
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立春から数えて八十八日目 5月2日は八十八夜でした

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「夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る🎶」
八十八夜に摘んだ新茶を飲むと長生きできるといわれています。
これから季節は夏に向かっていきます。

161116 22;45;26 ★「ドリンク&フード」GIF素材★ ( その他芸 026 
【お茶の種類】
煎茶   一般的な緑茶
玉露   二十日間日光を遮断して摘まれた茶葉
かぶせ茶 一週間日光を遮断して摘まれた茶葉
くき茶  茶の茎を中心にしたお茶。香りが良い。
ほうじ茶 番茶や煎茶を強火で煎ったお茶
玄米茶  緑茶と煎った玄米を混ぜたお茶
番茶   育って堅くなった茶葉
抹茶   煎茶を粉末にしたお茶


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5月5日は「立夏」
暦の上では夏のはじまり
薫風に新緑きらめく、一年でもっと爽やかな季節
茶摘みの適期
農家は農作業に忙しくなります

出典:和ごよみで楽しむ四季暮らし Gakken

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長く厳しい冬の間心待ちしていた春も
もう行ってしまうのですね。
「夏を愛する人は 心強き人」
四季の歌のように人生の盛りの様な夏もいいですが、
「春を愛する人は 心清き人」
優しい春はやはり愛おしいです。

そんな行く春を惜しみ好きな唐詩と中国歌曲を🎶

薛濤
(せっとう)「春望詞 其一」
薛濤(768-831)は魚玄機(ぎょげんき)と共に唐代女流詩人の双璧で
繊細な情緒ある詩風が好きです。
もと良家の娘でしたが父親の死後貧窮して、17~18才頃妓女となりました。
幼い頃から詩才があり、店では名だたる
白居易・杜牧等と交流しました。
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【唐詩】
 春望詞 其一 
 
 花開不同賞
 花落不同悲
 欲問相思處
 花開花落時


【訳】
 春を望む 其の壱
   
 
花が咲く時あなたと一緒に楽しめまず
 花が散る時あなたと一緒に悲しめまず
 あなたと思いを共にできるところは
 どこにあるのでしょう
 それは花が開くときですか 
 花が散るときですか

参考:唐宋詩集 筑摩世界文学大系8 筑摩書房

 绿野仙踪 
Fairy footsteps in Greenland



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2017_04
23
(Sun)23:10

二泉映月

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桜(染井吉野)は散ってしまったけれど、
代わって花水木が街中に彩を添えています。
庭ではたいした手入れもしないのに、
芝桜・チューリップ・はなだいこん・躑躅・菫などが
忘れずに今年も咲きました。

春爛漫~花盛り
ペシミズムの私でも、花を愛でるといっとき心が休まります。

🎶春の小川は さらさら行くよ
川沿いの散歩道では、冬の間寒そうに泳いでいたカルガモちゃんも
今は気持ち良さそうです。
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『落花』の時期にふさわしいお気に入りの唐詩の言の葉があります。
初唐の劉希夷(りゅうきい)の「白頭を悲しむ翁に代わる」
年を重ねたせいか人生について想いがめぐります。
※長文の詩なので「漢詩」「読み下し文」は略し、
 「通釈」のみ追記に記します。


『年年歳歳 花相い似たり   
 歳歳年年 人同じからず』


【漢詩】      
古人無復洛城東        
今人還対落花風        
年年歳歳花相似        
歳歳年年人不同
 


【訳】
昔、洛陽城の桃の花を楽しんだ人達は既にこの世にいない。
今、我々が風に舞う落花を眺めている。

毎年美しい花は同じように咲くが、
この花を見る人々は毎年同じではありえない。


旧ブログのプロフにもした言の葉です。
語調の良さで有名な言葉です。
「昔、花を楽しんだ人たちは既に亡く、
今、私達が花が散る中を春風に吹かれている。」
再生を繰り返す自然と
歳月の経過と共に不可逆的に衰えてゆく人間存在との対比が秀悦

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そしてもう一つの言の葉
『洛陽の女児 顔色惜しむ』

【漢詩】
洛陽城東桃李花   
飛来飛去落誰家   
洛陽女児惜顔色   
行逢落花長嘆息
   

【訳】
洛陽城の東にある桃園の花びらが、
ひらひらと近くの家の屋根に落ちかかる。

いつまでも若さを保ちたいと願う洛陽の若い女性が、
花びらの落ちる情景を見てため息をついた。


今年花落顔色改   
明年花開復誰在   
巳見松柏摧為薪   
更聞桑田変成海 
  

今年花が落ちればそれだけ年をとり容貌も衰える。
来年花が咲いたとき誰が生きているだろうか。

歳月は速く過ぎる。見事な松柏が枯れて薪となり、
桑畑がいつしか海になることもある。



「洛陽の美少女は落花に出合いため息をつく。
 今年花が散ると共に容貌も衰え、
 来年花が咲いても誰が元気でいられようか。」

劉希夷の人生も壮絶です。
この詩を発表した翌年28歳で殺されてしまいます。
(この詩を発表前に聞いた宋之門(宮廷詩人)は、非常に気にいって詩を譲るよう頼んだが、劉希夷はこれを断った。怒った宋之問は下僕に彼を殺させたという説がある。(Wikipedia))
私も健康には自信があったのに発病し、
「一寸先は闇」 人のこの先はどうなるか、誰もわかりません。

そして二十三句に
宛轉蛾眉能幾時
須臾鶴髪亂如絲

「美女もあっという間に白髪になってしまう」とも。

落花に覚える無常感!


出典:中国名言集一日一言 井波律子 岩波書店


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お気に入りの中国歌曲 
【二泉映月】
太極拳クラブの48式の練習曲にしています。

「二泉映月」とは、
「二泉(無錫市の恵山の麓にある中国で二番目に美しいとされている湖の淵にある泉)に映る月」を表し、二胡曲の名曲中の名曲と言われます。
盲目の大道芸人阿炳(あーびん)が、
この名泉に映る月と、不遇な人生を思い出しながら作った曲であり、
聴く人を惹きつけ心を揺さぶる感動的な曲です。
阿炳も麻薬・自堕落な生活で31歳で失明すると言う壮絶な人生!
詳細は【悠々寛大】さんのブログで
 👉(リンク先)名曲はこうして生まれた



 
馬向華(マ・シアンホァ)
中国国立中央音楽学院講師
二胡コンクールで”常勝”
鋭い感覚と瀟洒(しょうしゃ)で優美、且つ爽やかな演奏スタイルで活躍


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2017_04
14
(Fri)19:02

春愁の少女

👇フラッシュ動画:パソコン上で動作します
心を癒す漢詩
 ※削除した旧ブログの記事を書き直しました

春愁の少女
移ろいの時
昨日まで無邪気に駆け回っていた少女も
ある日ふと愁いを秘めた乙女となります。

そんな漢詩
161229 23;38;44 ★アート「中国・古装美女」素材★ ( その他芸術 020 

 無題

       李商隠
八歳倫照鏡、長眉己能畫
十歳去踏青、芙蓉作裙衩
十二學弾筝、銀甲不曾卸
十四蔵六親、懸知猶未嫁
十五泣春風、背面鍬韆下



現代語訳】
 無 題
     李商隠(りしょういん)(晩唐)

私が八つの時でした。
母さんに隠れてそっと鏡に顔を写してみましたのは。
細く長く、眉がもうこんなに上手にひけるんですもの。

私が十の時でした。
春の摘み草に遠出して、摘んだ芙蓉でスカートを飾りました。

私が十二の時でした。
お筝を弾くのを習いました。
惜しくて、銀色に輝く琴づめが、一日中はずせませんでした。

そして十四、
家の中に閉じこもってばかりいるようになりました。
「あの娘はまだ貰い手がいないんだね」と、
世間で噂していると思って。

そしていま、春の風に吹かれては、
ブランコの下で人に見られぬように
後ろを向いて泣いています。
私は十五になりました。

出典:中国古典詩聚花・女性と恋愛 野口一雄 尚学図書

「踏青(とうせい)
古代中国では二十四節気の「清明」の日に
野に出て青い草を踏み春を楽しむ「踏青」という風習がありました。

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春風に誘われ、ただわけもなく涙があふれる少女。
知っているのは、そっと通り過ぎた春風だけ。

Now -
From winter to spring 
  time goes and the season changes.
The girl sheds new tears for each season.

冬から春へ
時は過ぎ 季節は変わる
少女は折々の涙を流す


少女の涙は詩人でなくても情感を覚えます。
それにしても前回記事の杜秋娘は十五歳で妾となり、
今回の少女は十四歳で「あの娘はまだ貰い手がいないんだね」
と世間の噂を気にしている。
短寿命時代だったとはいえ早熟過ぎ?

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修img_11_m
お気に入りの中国古典歌曲 【春江花月夜】
太極拳の演武曲にしている一つです。
中国音楽を代表する不朽の名曲。
歌の意は
「たそがれ時、夕日の残照が川面や山林を神秘的な色彩に染める。
ふと船上から簫や鼓の樂が起こり、美女が歌いながら優雅に舞を始める。
透き通る歌声と幽玄な山水が渾然一体と溶け合い、人々は陶酔し時を忘れる。
やがて夜は更け、船頭達は声をかけあって櫓を漕ぎ、力強く船を岸へと返していった。」 
【アジアの薫風】プログラムから


動画中にあるもうひとつの 張若虚(初唐)「春江花月夜」の詩は、
「春」「江」「花」「月」の情景を詠い、
遠く離れた地の夫を想い慕う妻の心情を切なく詠う長文の名詩です。
私の名前もこの詩由来です。

春江潮水連海平 
春の長江の潮は遠い海までも続き
海上明月共潮生 
海上の明月は おりしも満ちてきた潮とともにのぼってきた
(以下略 詳細は下のリンク先HPへ)
中国を楽しく旅行する(術)



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2017_04
11
(Tue)18:54

杜秋娘の想い



心を癒す漢詩


※旧ブログからのブロ友さんへ
 2年前に削除した旧ブログの記事をリニューアルしました


漢詩に女流詩人は少ないのですが、
今回は唐時代の妓女で女流詩人だった杜秋娘
(としゅうじょう)「金鏤衣」
(杜秋娘作ではないと言う説も)
情熱的な恋の詩ですが、
青春の日々を大切にしなさいということでもあります。

【漢 詩】
金鏤衣 
    杜秋娘
勧君莫惜金鏤衣
勧君須惜少年時
花開堪折直須折
莫待無花空折枝



【書き下し文】
金鏤の衣
     杜秋娘
君に勧む 惜しむなかれ 金鏤
(きんる)の衣
君に勧む すべからく惜しむべし 少年の時
花開いて折るに堪えなば 直ちにすべからく折るべし
花無きを待って空しく枝を折るなかれ

 
現代語訳】
金糸の衣など惜しむに足りない。
青春の日をこそ惜しむべきだ。
花が咲いて手折る頃合になったら、
すぐに手折るがよい。
花が散ってしまってから
枝だけ折っても仕方がないでしょうに

        松枝茂夫「中国名詩選」

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詩の意味は
「綺麗な衣など惜しんではいけない。
 青春の日々をこそ惜しみなさい」


王粲の言葉を引用すれば
「金縷の衣は再び得べし。
 青春は再び得べからず。」
そしてロングフェローの言うように
「青春は人生にたった一度しか来ない」

「花が咲き、手折る頃合いなら、すぐ折りなさい。
 花が散ってしまってから折っても何にもなりませんよ」


花も恋愛も時期が大事かと!
タイミングを逸してしまっては・・・
今日も強い雨 明日は強風とか
満開の桜も桜吹雪で今年も儚く散ってしまう
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佐藤春夫の漢詩訳詩集「車塵集」(1929年
にこの詩の日本語訳があります。

「ただ若き日を惜め」

綾にしき何をか惜しむ
惜しめただ君若き日を
いざや折れ花よかりせば
ためらはば折りて花なし


文豪の訳ですが高尚過ぎてよくわかりません

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杜秋娘
唐代・金陵の歌妓
「杜」が姓で「秋」が名。
「娘」は「嬢」。
「杜秋お嬢さん」の意。美人で有名だったとか。


杜牧の『杜秋娘詩』という長詩の序に
「杜秋は金陵の女で、十五歳で李錡の妾となった・・・(以下略)」

大意は
15歳の時、唐の大官に見初められて側女となった。
その大官は謀叛の科で死罪となった。
その後召されて宮中に入り、唐の憲宗の寵愛を受けた。
40歳頃に暇を出されて故郷の金陵に帰ったという。
 【百度百科】
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※15歳で側室(結婚?)というと今の時代感覚では早過ぎるようですが、
歴史は現在の価値観という色眼鏡で見るのではなく
当時の歴史史観で見なければいけないわけで、
唐時代は私はわからないのだけど、
同時代の奈良・平安の日本人の平均寿命は30歳ぐらいなんですよね。    
   
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『武侠帝女花』
太極扇の演武曲にしています。
今の中国は嫌いだけど、音楽にはお気に入りが幾つもあります。



『武侠帝女花』 歌姫 
張德蘭


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2017_03
21
(Tue)23:34

命の時間

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散歩道に純白の白木蓮の花の蕾。
まるで祈りの手の様です。
「あの手の中に、今年の春がはいっている」とは おーなり由子さん
なんと素敵な言葉💝
欧米では「マグノリア」という綺麗な名前が。

一部引用:ひらがな暦 おーなり由子 新潮社

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中国名言 一日一言
『前に古人を見ず 後に来者を見ず』

唐詩 
初唐の陳子昂
(ちんすごう)の「幽州台に登る歌」の前半二句


【漢詩】 
登幽州台歌

前不見古人
後不見来人
念天地之悠悠
独愴然而悌下


【書き下し文】
前に古人を見ず
後に来者
を見ず
天地の悠然たるを念
(おも)
独り愴然
(そうぜん)と悌下(なみだくだ)

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【現代語訳】
前を見ても過去の人間はおらず、
後ろを見ても未来の人間はいない。
悠久の天地を思うと、
孤独のこの身が悲しく涙が流れる。


ずっと前に生まれた昔の人に会うことはできないし、
生まれ来る未来の人々にも会うことはかなわない。
無限の天地に対し、
有限の人の一生の短さを対比した名詩に
作者の心情に感受して悲しくなります。

出典:中国名言集一日一言 井波律子 岩波書店

「月光下的凤尾竹」 月光下の竹林 (中国雲南民族音楽)


傣族舞 王心雅 歌曲


命は蝋燭のように一日一日と燃え尽きてゆく。
いつ燃え尽きるのかは誰もわからないけれど・・・
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「僕たちは一年ごと、一月ごと、
 一日ごとに齢を取っていく。
 時々僕は自分が一時間ごとに、
 齢を取っていくような気さえする。
 そして恐ろしいことに、それは事実なのだ。」
   村上春樹

「時間の使い方は、そのままいのちの使い方になる。」
   渡辺和子
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2016_08
09
(Tue)00:04

一葉落ちて

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7日は二十四節気の「立秋」でした。
「秋立つ」 浪漫な言葉
暦の上では「秋」の始まりですが、今が暑さの真っ盛り。
連日の35℃超えの猛暑にさすがに辟易。

季節が見える「立秋」の七十二候
【涼風至】
すずかぜいたる 
     涼風が吹く頃
     風のそよぎ、雲の形に秋の香り
【寒蝉鳴く】
ひぐらしなく 
     寒蝉が鳴き始める頃
     カナカナという鳴き声に一抹の寂寥
【蒙霧升隆】ふかききりまとう 
     濃い霧が立ち込める

     「蒙霧」は、もうもうと立ち込める霧

※「二十四節気」は半月毎の季節の変化
「七十二候
(しちじゅうにこう)」はこれをさらに5日ずつに分けて、
気象の動きや動植物の変化を知らせる。

「気候」の言葉は「二十四節気」の「気」と「七十二候」の「候」から

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「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」

(古今和歌集 藤原敏行)
《秋が来たことは目にははっきりと見えないけれど、
風の音で秋の気配をはっと気づきました。》

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立秋を過ぎたら挨拶状は「残暑見舞い」です。
【書き出し】
  ひまわりの花が、太陽に向かってグンと咲き誇っています。
  蝉の声がにぎやかに聞こえます
  お盆を過ぎ、朝夕は幾分しのぎやすくなってまいりました
        
【結び】
  もうしばらく残暑が続くとか、くれぐれも御身第一に
  猛暑も今が峠です。どうぞご自愛ください    
  夏のお疲れが出ませんように

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立秋にふさわしい故事成語を。

『一葉(いちよう)落ちて天下の秋を知る』
物事には必ず前触れがあるということです。

「一葉」の「葉」とは、青桐の葉のことで、
他の木より早く落葉するところから、
それを見て秋が来たことを知るように、
小さな前触れによって
後に来る大事を予知することができるという例えです。

また、わずかな前兆から
衰亡を予知する例えとしても使います。

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前漢の「淮南子
(えなんじ)」説山訓に

原文読み下し文
「一葉の落つるを見て 歳の将
(まさ)に暮れんとするを知り、
 瓶中
(へいちゅう)の氷を見て天下の寒きを知る。
 近きを以って遠きを論ずるなり」

『梧桐
(あおぎり)の葉が一枚落ちるのを見れば、
 年の瀬が迫ったことが知れ、
 瓶の中の水が凍っていたら、
 世の中全体が寒くなったことも知る。
 手近なものから遠いものを推察する。』


中国故事物語
 さんが「淮南子」説山訓について
書いていますのでリンクを貼ります。 
「鍋の肉の味をみようする場合に、
 鍋の中の肉を全部食べなければ
 わからなぬということはない。
 その一切れをなめてみれば、
 鍋の中の肉全部の味を知ることができるのだ。

 ・・・」
以下は 中国故事物語 さんのHPをご覧ください。



【類語】
「桐一葉
(きりひとは)
坪内逍遥の戯曲のタイトルにもなっています。

参考 中国名言集 井波律子 岩波書店

京都の立秋【京都二十四節気】



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2016_07
25
(Mon)18:03

月猫からの暑中お見舞い

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Bonjour♪ 「三銃士猫」からの暑中お見舞い🏂

先一昨日の22日(金)は
「大暑」でした。
暦の上では一年で一番暑い日
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実は私のところでは梅雨明けはまだなのです。
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「暑中見舞い」は、大暑から立秋(今年は8月7日(日))までの
「暑中」の時期にする「ご機嫌伺い」のこと。
立秋を過ぎて挨拶状を出す場合は「残暑見舞い」

【挨拶】 暑中お見舞い申し上げます
【書き出し】 暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか
【結び】 暑さ厳しき折柄、御身大切になさってください
【日付】 平成28年 盛夏

参考:夢をかなえる365日の言葉 中山庸子 アスペクト


 
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好きな漢詩から大暑の時期ににふさわしい
暑さをを忘れさせてくれる様な
中唐の大詩人 白居易(白楽天)の涼味満点の唐詩を。

書き下し文】

香山寺に暑を避く
                             白居易

六月 灘声
(たんせい)  猛雨の如し
香山の楼北(ろうほく) 暢師(ちょうし)の房
夜深け 起ちて闌干(らんかん)に凭(よ)りて立てば
耳に満つ潺湲(せんかん)  面に満つ涼


【現代語訳】

六月の早瀬の音が
  豪雨のように響く
香山寺の楼閣の北
  暢禅師の僧房
夜更けに
  立ち上がり手すりにもたれると
せせらぎの音が耳いっぱいに響き
  涼気が顔一面に漂ってくる
 
香山寺:洛陽の寺
暢 師:香山寺の長老 文暢
(ぶんちょう)

出典:中国名言集一日一言 井波律子 岩波書店

※漢詩原文は
arrow42-011.gif下の  READ MORE をクリックで!!!

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2016_07
02
(Sat)19:13

風樹の嘆き

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蒸し暑い1日でした。img_9_m_20160702190824689.gif
歳時記の本を読んでいて
「茅花流し(つばなながし)
の言葉を知りました。
初夏、「茅花(つばな 別名:ちがや)」の
穂綿を吹き散らす湿気を含んだ南風
それに伴って降る雨を「茅花流し」というそうです。
何とも季節感ある言の葉です

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《中国名言》

今の中国は嫌いだけど、中国古典にはいい言葉が沢山あります。

『風樹の嘆(ふうじゅのたん)』
親孝行をしたいと思っても、その頃には親はいなくて孝行できない
という嘆きの意味です。
「風樹の嘆き」「風樹の悲」ともいいます。
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(「漢詩外伝」巻九)

「樹静かならんと欲するも風止まず、
 子養わんと欲するも親待たず、
 往きて見るを得べからざる者は親なり」


『木が静かにしたいと思っていても、
 風がやまないのでどうすることもできない。
 孝行したいと子が思っても親は待ってくれない。
 あの世に行ってしまえば二度と会えないものは親である。』

 
「孝行したいときに親はなし」
親がいなくなってから孝行したかった後悔が大きくなるばかり

A good thing is known when it is lost.
良いものは無くして初めてその良さがわかる

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「風樹の嘆」について書いているHPの紹介です。
タイトルにリンクを貼っています。

 【こよみのページ】
人はやがて死ぬものだと云うことも、
普通であれば親の方が子より先に死ぬものだと云うことは
誰もがあたりまえに知っていることですが、
親があるときには、このあたりまえのことを忘れてしまいがちです。

【木村耕一ブログ】
過ぎ去って二度と帰ってこないのは、歳月です。
二度と会うことができないのは、親です

参考:中国名言集一日一言 井波律子 岩波書店


 『草原情歌♪』 太極拳の伴奏曲の一つにしています


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