2017_05
01
(Mon)00:08

桜~清少納言と静御前

161116 22;50;34 ★「welcome」GIF素材★ ( その他芸術 025
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春雷 このところ雹まで降る、夏の名物の筈の雷が暴れています。
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四月ももう終わり
新緑が目に鮮やか
季節はいつのまにか初夏の装い
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桜を愛でたのもつかの間 もうすっかり葉桜。
桜の季節の終わりに、いにしえの二人の女性の心のうちに思いをはせます。
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清少納言(966?-1025?)
清少納言は桜について

枕草子(第37段) 木の花は
(原文)
木の花は、濃きも薄きも紅梅。
桜は、花びら大きに、葉の色濃きが、枝細くて咲きたる。

(現代語訳)
木の花は、濃くても薄くても紅梅がよい。
桜は花びらが大きくて、葉の色も濃くて、
細い枝に沢山の花が咲いているのが良い。



また「絵に描いたために本来の素晴らしさが失われるもの」

として「桜」をあげています。

『枕草子』(116段) 絵に描き劣りするもの

(原文)
絵に描き劣りするもの
なでしこ。
菖蒲。
桜。
物語にめでたしといひたる男、女の容貌。


(現代語訳)
絵に描いて見劣りするもの
なでしこ。
菖蒲。
桜。
物語ですばらしいと書いてある男や女の容貌。


出典:日本の文学 古典編 枕草子(上) 市古貞次編 ほるぷ出版

儚さと美しさの桜花
平安の昔も今もやはり絵よりも写真、写真よりも実際。
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静御前
鎌倉が好きなんですが、鶴岡八幡宮に参拝すると
いつも800年前、静が義経を慕って頼朝の前で
白拍子の舞を舞った故事「静の舞」を思い浮かべます。
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文治2年(1186年)4月8日
※西洋暦に対照すると4月末

捕らえられ鎌倉に送られてきた京都一の白拍子と評判の静は、
頼朝に鶴岡八幡宮で白拍子の舞を命じられます。

静かは頼朝・政子・御家人たちの前で
義経を慕い、頼朝に屈せず、
自らの心情を命がけで歌い舞います。


吉野山 峰の白雪 ふみわけて
入りにし人の 跡ぞ恋しき


《吉野山の峰の白雪を踏み分けて
姿を隠していったあの人(義経)のあとが恋しい》

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しづやしづ しづのをだまき くり返し
昔を今に なすよしもがな

「倭文(しず)の布を織る麻糸をまるく巻いた苧(お)だまきから
糸が繰り出されるように、たえず繰り返しつつ、
どうか昔を今にする方法があったなら」


《「静、静。」と繰り返し私の名を呼んだあの人が輝かしかった頃に
また戻りたいものだ。

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頼朝は激怒しますが、
妻の北条政子は「私が御前だったとしても、あのように謡うでしょう」
ととりなし命を助けました。



出典:Wikipedia
参考:HP 鎌倉INFO~静の舞解説

   HP こひうた~恋するやまと歌
   HP 今日は何の日?徒然日記

清少納言&静御前
桜の季節のいにしへの出来事
千年後の今年の桜の季節も終わり。

また来年の春🌸


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2016_07
23
(Sat)16:46

清少納言が恐かったもの

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もう「大暑」も過ぎたのに、いまだ少しクールで梅雨空🌂

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今、世の中で一番『恐いもの』はと言えば、
やはり未曾有の大災害を蒙った
「大地震」、「原発事故」!!!
原発事故から5年、熊本地震から3ヶ月
なかなか終りが見えない現状、
被災地の皆さまが早く元の生活に戻れ、
笑顔が戻りますように切に願います。

少し前まで『恐いもの』と言えば
「地震」
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「雷」080787_convert_20150412071550.jpg

「火事」080786_convert_20150411222043_20160722130944c26.jpg  

「親父」
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でしたが、最近は親父の威厳はだいぶ失墜気味!?

さて、お気に入りの清少納言はというと
「夜の雷」
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「泥棒」
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「火事」
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千年も前なのに何故か現代とよく似ています。
というか今も平安の昔も恐いものはやはり恐いのでしょうね!

 
【枕草紙】
 
枕草子(第264段) せめて恐ろしきもの
(原文)
せめて恐ろしきもの
夜鳴る神。
近き隣に盗人の入りたる。
わが住む所に来たるは、ものもおぼえねば何とも知らず。
近き火、また恐ろし。

※「鳴る神」は雷の通称

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(現代語訳)
とっても恐いもの
夜中の雷。
隣近所に盗人が入った場合。
自分の住む所に入った時は、
正気を失っているから恐いも何もないわ。
近くで火事が起きた時も、また恐いわね。


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私の英語ゼミの教授は米国・オクラホマ州出身。
中西部オクラホマは大草原で竜巻のメッカ、
各家に避難用の地下室が必須とのことですが、
こちらは雷のメッカ。
凄まじい雷体験にとても恐怖を覚えたとか。

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私の近所も泥棒に入られ他人ごとではありません。
もし自宅に侵入された時、清少納言のように
「正気を失っているから恐いも何もないわ」
となるのでしょうか?

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火事は財産だけでなく、
何物にも代え難い有形無形の「想い出」も、
総て灰燼に化してしまうから泥棒より恐いです。

◎そして勿論今一番恐いのは大震災ですね!!!
  
参考:日本の文学 古典編 枕草子(下) 市古貞次編 ほるぷ出版


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2016_07
01
(Fri)06:33

夏の夜は

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今日から7月 暦の上では初夏ですね。
しばらくぶりに晴れて、暑くなりそうです。
夏 暑いのはシンドイけれど、情熱的な青春のようで好きです


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清少納言の夏への想いはというと・・・

【枕草子】(第1段)
夏はよる。月の頃はさらなり。
みもなほ、ほたるの多く飛びちがひたる。
また、ただひとつふたつなど、ほのかにうちひかりて行くもをかし。
雨など降るもをかし。

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【現代語訳】
夏は夜が良い。月が出ている頃はいうまでもなく、
月が出ていない闇夜もまた、蛍が多く飛びかっている光景が良い。
また、たくさんではなく、ほんの一匹二匹が、
ほのかに光って飛んでいくのも趣がある。
雨が降るのも趣があって良い。
 
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電気のない暗い平安時代の夏の夜
月明かりに照らされた光景は、今以上に幻想的だったことでしょう。
そして暗い夜の蛍の光は、一層情感を深めたことでしょう。
雨が降る夜には、雨の音も楽しんでいたのでしょうか。


 蛍



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【机上カレンダーの7月の HAPPY WORD から】

「しちゃおう!」

「~しないといけない」「~しなければ」
という言い回しはなんだか重いですよね。
どうせやらなければいけないことには変わらないのですから、
「~しちゃおう」とポジティブな言葉にかえてしまいましょう。

この方がネガティブな感情を抱かないので、
気持ちが楽になります。
また自発的な発言に変わるため、
義務でやらなければいけないことも、
楽しみや新たな発見を得ることができます。


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2016_03
06
(Sun)07:14

春は曙

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👇フラッシュ動画:パソコン上で動作します

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三月・弥生 春霞の中
ようやくの冬の終わりと
温かく優しい春の気配を感じます。

清少納言は枕草子で「春は曙」といいますが、
与謝蕪村は
「公達に狐化けたり宵の春
と詠んでいます。

少しずつ陽が長くなってきて、私はもどちらもお気に入りです。

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枕草子(第1段)
 
春は、曙。
やうやう白くなりゆく、山ぎはすこし明りて、
紫だちたる雲の細くたなびきたる


(現代語訳)
春は曙がいい。
あたりがだんだん白んでくるにつれ、
山ぎわの空がほんのり明るくなって、
紫色がかった雲が細くたなびいているのがいい。


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春の歌といえば私には「朧月夜」
菜の花畑と夕焼けと 幼き日の情景が思い出されます





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2016_01
11
(Mon)00:12

どんどん過ぎてゆく

👇フラッシュ動画:パソコン上で動作します

今日は成人の日
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青春
人は一生に一時しかそれを所有しない
残りの年月は思い出すだけ

あの頃は人生に漠然と不安を感じ
どう生きるかに迷っていました。
今はあの頃が懐かしく
戻れるものならと思います・・・
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新しい年を迎えたと思ったら、
もう半月が過ぎようとしています。


 「時」の歩みは三重である。
 未来はためらいつつ近づき
 現在は矢のようにはやく飛び去り
 過去は永久に静かに立っている

  シラー
(18世紀ドイツの詩人、思想家)

   
人生の時間や、四季はどんどん過ぎ去っていきます。

雅な平安朝は時の流れはもっとたおやかと思いましたが、
清少納言もそう感じていました。


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枕草子(第260段) ただ過ぎに過ぐるもの
  

(原文)
ただ過ぎに過ぐるもの
帆かけたる舟。
人の齢。
春、夏、秋、冬。


(現代語訳)
ただもう どんどん過ぎてゆくもの
帆をかけてある舟。
人の年齢。
春、夏、秋、冬。  
 


時間の流れは同じなのに何故そう感じるのでしょう?
人生が限られたもの故のはかなさからでしょうか。
それとも、やり直すことができない切なさからでしょうか。

出典:枕草紙(上) ほるぷ出版





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2016_01
07
(Thu)00:03

七草の節句

👇フラッシュ動画:パソコン上で動作します
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1月6日は『小寒』50068973.gif
暖冬でしたが寒の入りとともに冬らしい寒さになりました。

そして7日は五節句の一つ「人日(じんじつ)の節句」
春の七草です。
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松の内最後の日の朝に七草を入れたお粥を食べると、
一年病気をしないとされています。

五節句
人日(じんじつ)1月7日七草の節句 1月1日は元旦
上巳(じょうし)3月3日 桃の節句 
端午(たんご)5月5日 菖蒲の節句 
七夕(しちせき)7月7日 笹の節句 
重陽(ちょうよう)9月9日菊の節句



春の七草、いくつ知っていますか?

①芹(せり)   :水辺の山菜で芳香。食欲増進。

②薺(なずな)  :別名ぺんぺん草。
          江戸時代にはポピュラーな食材。

③御形(ごぎょう):別名母子草。草餅の元祖。
          風邪予防や解熱に効果。
④繁縷(はこべら):目によいビタミンAが豊富、
          腹痛の薬にもなった。

⑤仏の座     :別名田平子(たびらこ)。食物繊維が豊富。

⑥菘(すずな)  :蕪(かぶ)のこと。ビタミンが豊富。

⑦蘿蔔(すずしろ):大根のこと。
          消化を助け、風邪の予防。



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春の七草の覚え方
5・7・5・7・7のリズムに合わせて
口ずさむと覚えやすいとのこと。

5 せり・なずな
7 ごぎょう・はこべら
5 ほとけのざ
7 すずな・すずしろ
7 春の七草

参考:夢をかなえる365日の言葉 中山庸子 アスペクト




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                                 AtelierCoCo

清少納言の迎えた平安の正月七日
「七草の節句」はといいますと

枕草子(第3段) 正月一日は

(原文)
七日、雪間の若菜摘み、青やかに、
例はさしもさるもの目近からぬ所に、もて騒ぎたるこそをかしけれ。

(現代語訳)

七日は、雪の消えた所での若菜摘みは、青々としていて、
いつもはそんなもの見馴れない御殿の奥で、
珍重して騒いでいるのはおもしろい。

注:七草の節句
  正月七日に七種の若菜を食し邪気を払う。
  広く民間に行われ、宮中でも早くから慣行

出典:枕草紙(上) ほるぷ出版




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2016_01
03
(Sun)16:05

ああ初夢や



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初夢は見られませんでした(´・_・`)

縁起のいい初夢としての
「一富士 二鷹 三茄子」には続きがありまして
「四扇、五煙草、六座頭」と続きます。

「扇」  末広がりな形をしているから
「煙草」 煙草の煙は上昇するから運気上昇
「座頭」 剃髪して「毛がない」を「怪我ない」とかけて



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さて清少納言の迎えた平安のお正月はどうなのでしょう。

枕草子(第3段) 正月一日は
 (原文)
正月一日は、まいて空のけしきもうらうらと、
めづらしう霞みこめたるに、世にありとある人は、
みな姿・容貌、心ことにつくろひ、
君をも我をも祝ひなどしたるさま、ことにをかし。


(現代語訳)
正月一日は、いっそう空の様子も一段とうららかで、
あたり一面を改まった感じに霞がたったりしている中、
世の中の人は誰も皆、身なりや顔を格別念入りに飾りつくろって、
主君の栄やわが身の幸運などをお祝いの言葉を述べあっているのは、
普段と違った光景でおもしろい。

出典:枕草紙(上) ほるぷ出版

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大晦日からたった1日過ぎただけなのに、
新年を迎えると気分も風情も新たになるから不思議です。
いつもの朝陽も初日の出と思えば神々しく、
辺りの空気も新しい年と思えばりりしく、
やはり晴れ着に身を包まなければと思うし、
隣近所の人にも改めて新年の挨拶をかわします。
平安の昔も今も同じですね。



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2015_12
31
(Thu)05:36

近くて遠いもの

👇フラッシュ動画:パソコン上で動作します
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大晦日img_1_m 
今年も残り24時間を切りました。
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今年のトリの記事も好きな清少納言の枕草紙からです。

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「近そうに見えて遠いもの」 十二月の晦日と正月の一日との間。

日でいえば1日の差でも、年でいえば1年の差と書いてます。
こういう彼女のウイットに富んだところが好きです。

枕草子(第166段) 近うて遠きもの


 (原文)
近うて遠きもの
宮のべの祭り。
思はぬはらから、親族の仲。
鞍馬のつづらをりという道。
十二月のつごもりの日、
正月のついたちの日のほど。


(現代語訳)
近そうで遠いもの
宮のべの祭り。
情愛のない兄弟や親戚の間柄。
鞍馬山のつづらおりの道。

十二月の晦日と正月の一日との間。

(注)
宮咩祭:12月と正月の上午の日に行う除災招福の祭り
晦日と正月:日でいえば1日の差でも、年でいえば1年の差
出典:枕草子(下) 市古貞次 ほるぷ出版

今も平安の昔も変わりませんね!
「兄弟は他人の始まり」
「遠くの親戚より近くの他人」です。



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初詣は人混み苦手なので
近所のマイナーな神社に行こうと思います。
皆さんも寒いですから初詣などでお正月早々 
風邪をひかないでくださいニャ~🐱


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2015_12
10
(Thu)19:15

香炉峰の雪

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雪の季節になりました。

『枕草子』で雪といえば
有名な第299段『雪のいと高う降りたるを』ですね。
清少納言の才女ぶりと中宮様との親密さが窺われます。
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「雪がひどく高く降り積もっているので、
 いつもと違って御格子を下ろして、
 炭櫃に火をおこして皆でお話をしていたときのことでした。

 中宮定子様が、「少納言よ、香炉峰の雪はどんなでしょう?」
 と仰せになるものだから、私がほかの女房に御格子を上げさせて、
 御簾を高く上げたところ、中宮様はお笑いになられました。


 ほかの女房たちも、「そんな詩句は知っているし、
 歌などにまで歌うけれども、思いつきませんでした。
 やはり、あなたは中宮様にお仕えする女房としては、
 ふさわしい人なのでしょうね。」と言ってました。


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清少納言の機知が際立つこの『香炉峰の雪』とは、
中唐の詩人白居易の漢詩
『香炉峰下、新たに山居を卜
(ぼく)し、
 草堂初めて成り、偶々
(たまたま)東壁に題す』
中の一句
「遺愛寺の鐘は枕をそばだてて聴き、
 香炉峰の雪は簾をかかげてこれを看る
です。
白居易の詩は平安貴族にもてはやされました。

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「香炉峰下、新卜山居、草堂初成、偶題東壁」 
                     白居易

 
【漢詩】   
日高睡足猶慵起
小閤重衾不怕寒
遺愛寺鐘欹枕聽
香鑪峯雪撥簾看
匡廬便是逃名地
司馬仍爲送老官
心泰身寧是歸處
故郷可獨在長安


【書き下し文】
日高く睡り足りて 猶お起くるに慵
(ものう)
小閣に衾を重ねて 寒を怕
(おそ)れず
遺愛寺の鐘は 枕に欹
(よ)りて聴き
香炉峰の雪は 簾
を撥げて看る
匡廬
(きょうろ)は便(すなわ)ち是れ名を逃るるの地
司馬は仍
(な)お老を送るの官為り
心泰
(やす)く身寧(やす)きは 是れ帰する処
故郷 何ぞ独り長安にのみ在らんや


【現代語訳】
「日はすでに高く、眠りも十分足りているのに、まだ起きるのは気怠い。
 小さな家ながら、布団を重ねていれば、寒さの心配もない。


 遺愛寺で鳴らす鐘の音は、枕にもたれてのんびりと聴き、
 香炉峰の雪景色は、簾をかかげて気ままに眺める。

 ここ廬山こそ、まさに世俗の名利から逃れるにふさわしい土地だ。
 司馬という官も、まあ老後を過ごすにはぴったりの役職だ。

 心身ともに安らかでいられる所こそが、人の落ち着くべき場所なのだ。
 故郷はなにも長安ばかりにあるわけではない」


(注)
 白居易(白楽天)46歳、江州の司馬に左遷されて3年目の作。
 香爐峰:江西省にある廬山、その北峰
 司馬:唐代の州の軍事を司る官名


この詩のテーマは心の安寧です。

出典:「枕草子 下」 ほるぷ出版
   心を癒す「漢詩」の味わい 講談社


お気に入りの中国歌曲4
「月光下的凤尾竹」
この曲を聴いて癒されています♪




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2015_12
07
(Mon)00:20

冬の朝

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今朝は自治会の早朝公園清掃
寒くて震えました
体調悪いのに風邪までひきそう(>_<)
御多分に漏れず町内の高齢化が進み参加者が少なくて、
だから参加者の負担も増大
でも仕方ないと思います
高齢者が無理して出て来て風邪でも引いたらそれこそ大変!!!
役員さんへお願い!
委託など実施方法の再考の必要があると思います。
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日中は市太極拳競技大会
半病人でフラつきながら参加
成績は・・・参加することに意義あり!?
団体競技だから練習に欠席するわけにいかなかった。
色々とやっているので、
そのプレッシャーからひとまず解放されてホッ!
ホッとした_l 


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木枯しが吹いて、朝のひんやりした冷気に思わず身震い
冬になりました
私の好きな清少納言は「冬」を次のように描いています

11月13日の記事「秋は夕暮れ」の続きになります。
有名な『春は、曙』で始まる「枕草子」の第一段で、
清少納言は「春は曙、夏は夜、秋は夕暮れ冬は早朝
がいい」と。
冬の寒い朝に女房たちが炭火を持って廊下を行く情景が浮かびます。

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【原文】

 冬はつとめて
 雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、
 またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、
 炭持て渡るもいとつきづきし
 昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、
 火桶の火も白き灰がちになりてわろし。 


【現代語訳】

冬は早朝が良い。
 雪の降った朝は言うまでもなく、霜が実に白く降りた朝も、
 またそうでなくてもひどく寒いときに、火などを急いでおこして、
 その炭火を持って廊下などを通って行くのも、
 まことに冬の朝に似つかわしい。
 昼になって、しだいに暖かくなって冷気がゆるんでくると、
 火桶の火も白く灰がちになって美観をそこねる


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昔の建物は建築学的に日本の夏の蒸し暑さを対策を第一に
開放的に作られているから風通しが良い。
逆に冬になると床暖房の無い時代、
その建物構造と暖房器具は炭火、寒さ対策の重ね着では、
さぞかし冬は寒かったことでしょう!



 出典:「枕草子 上」 ほるぷ出版


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冬の朝




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