桜始開

このところの寒の戻りで足踏みしていた桜の花が
ようやく開花しました🌸
昨年より10日遅い開花です。

4月の歳時記


卯月(うづき) 「卯の花」にちなむ月名
🌸季節が見える二十四節気・七十二候
二十四節気
清明(せいめい) 4月4日

「清浄明瞭」の略
生きとし生けるあらゆるものたちが、
清らかに生命を輝かせるという意味があります。
七十二候
桜始開(さくらはじめてひらく) 3月25日
桜の花がさきはじめる

玄鳥至(つばめきたる) 4月4日
つばめが南から渡って来る

鴻雁北(こうがんかえる)4月10日
雁が北に帰っていく

出典:歳時記のある暮らし 坂東眞理子 JTBパブリッシング
くらしの歳時記 古川朋子 主婦の友社

桜にちなむ言の葉
桜南風(さくらまじ)
桜咲く4月頃に吹く南風
※「北風」の厳しく冷たい感じに対し、
「春風」は優しさと温かさを覚えます

桜茶
白湯に桜花の塩漬けを浮かべたもの。
「お茶を濁す」緑茶を避け、
婚礼などの祝い事の折りに多く飲まれます。
桜餅
桜餅を包むのは塩漬けした「大島桜」の葉。
関西では道明寺粉で餡を包み込んで蒸し、
関東では小麦粉で焼いた生地で餡を巻く。
どちらも葉まで食べられます。
※お店で購入する時2種類あり
どういう違いなのかな~と思っていました。
そして葉は食べてよいものかどうかと。

餞(はなむけ)
旅立ちを見送る者は、旅人の安全を祈り、
馬の轡(くつわ)をとって目的地の方向へ向けたのだとか。
春は出会いと別れの季節

『会 って、知って、愛して、 そして別れていくのが
幾多の人間の悲しい物語である。』 コールリッジ
花の命は短くて🌸
美しく咲きほこり 儚く散りゆく桜花
お気に入りの桜の句・歌
花は桜木 人は武士
日本人の美学そのもの
散りゆく桜の儚さ見事さに
己が人生を投影します・・・
さまざまのこと思い出す桜かな
松尾芭蕉
桜ばな いのち一ぱい咲くからに いのちをかけて わが眺めたり
岡本かの子(岡本太郎の母)
P.S. 岡本かの子の言葉
「人生は悟るのが目的ではないです。
生きるのです。
人間は動物ですから。」
清楚なイメージの桜ですが、「夜桜」には妖艶な雰囲気も漂います。
やすみ りえさんの恋愛川柳
「盗むのがいいの桜も人の目も」


4月の詩 「見えないもの」 金子みすゞ
動画をクリックです👇
金子みすゞ詩の世界みすゞこれくしょん©HeartFactory
見えないもの
ねんねした間になにがある。
うすももいろの花びらが、
お床の上に降り積もり、
お目々さませば、ふと消える。
誰もみたものないけれど、
誰もがうそだといいましょう。
まばたきするまに何がある。
白い天馬が翅のべて、
白羽の矢よりもまだ早く、
青いお空をすぎてゆく。
誰もみたものないけれど、
誰がうそだといえましょう。





